はじめに
「新規顧客と既存顧客の割合、どのくらいだろう?」
そう考えたことはありますか?
多くの方は、売上や利益率など“結果の数字”に注目しがちです。
しかし、顧客構成の変化に目を向けることで、売上の裏に隠れた課題が見えてくることがあります。
分析してみると・・・
例としてサンプルデータを使って分析してみると、次のような結果が得られました。
- 2016年の売上のうち、約65%以上が2013年からの既存顧客によるもの
- 新規顧客はわずか1.58%と年々減少傾向
長年のリピーターが多いのは素晴らしいことですが、
同時に「新しい顧客層を獲得できていない」という課題も浮かび上がりました。
つまり、既存顧客維持は成功しているものの、新規開拓が停滞している状態です。

※画像はサンプルデータです。
ここでは、BIツール Tableau を使って「新規顧客と既存顧客の割合」を可視化する方法をご紹介します。
必要な指標
たった3つの指標だけで簡単に分析できます。
- オーダー日
- 売上
- 顧客ID
作業手順(9ステップ)
STEP1
オーダー日 → 行、売上 → 列にドロップ&ドラッグ

STEP2
検索窓右隣の「▼」をクリックして、「計算フィールドの作成」を選択

STEP3
顧客ごとの初回購入日を求めるために、次の計算式を入力
名前:顧客ごとの初回購入日
式:{ FIXED [顧客 Id]:MIN([オーダー日])}
[顧客 Id]、[オーダー日]は画面左側のテーブルからドロップ&ドラッグ

STEP4
先ほど作成した「顧客ごとの初回購入日」を「色」マークにドロップ&ドラッグ

STEP5
マークを「自動」→「棒 」に変更

STEP6
メニューから「標準」→「幅を合わせる」を選び、グラフを見やすく調整

STEP7
行の「合計(売上)」を右クリック→「簡易表計算」→「合計に対する割合」を選択

STEP8
同じく「合計(売上)」を右クリック → 「次を使用して計算」→「表(下)」を選択

STEP9
マークの「ラベル」をクリック → 「マークラベルを表示」にチェック☑

これで完成です!
新規と既存顧客の割合が一目で分かる可視化ができました。

まとめ
いかがでしたでしょうか?
売上や利益率だけでなく、顧客の構成比を分析することで、「どの層を伸ばすべきか」「どこに課題があるのか」が明確になります。
ECサイトやPOSシステムのデータを活用する方法に悩まれている企業やご担当者様も多いと思います。Tableauを使えば、簡単に“顧客の今”を見える化できるのでオススメです!
少しでも参考になれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。